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書評:PHPフレームワーク Laravel Webアプリケーション開発

書評

少し古い本になってしまいますが、Laravelを開発する上で非常にまとまった本ですので改めて紹介します。

出版年月日は2018年9月と1年以上が経過しています。動きの速いウェブ開発では相当過去の出版日付になります。PHPフレームワークのLaravelは定期的に長期間メンテナンスを行うバージョンをリリースしており、この書籍は現在最も利用されている安定板と考えられる、5.5版をベースにしています。

PHPフレームワーク Laravel Webアプリケーション開発

今の最新の長期メンテナンス版は6.0ですが、まだ利用実績も少なくバグ等も含まれています。当面の間はこの安定版5.5LTSが使われるのではないかと思います。このバージョンはバグ修正は既に終わっていますがセキュリティメンテナンスは2020年8月です。詳細は以下のリリースノートを参照ください。

Laravel 5.5リリースノート

また最近の書籍では当たり前になってきた本文の間違えをまとめた正誤表も書籍の紹介ページ公開されています。これは非常に安心できます。そしてこの書籍の中でのサンプルコードもGutHub上で提供されています。

実際に章ごとのサンプルをダウンロードして説明では理解できなかった部分を確認できる事は大きいです。

開発初期の座右の友

章立てはこんな感じで、

  1. Laravelの概要
  2. Laravelアーキテクチャ
  3. アプリケーションアーキテクチャ
  4. HTTPリクエストとレスポンス
  5. データベース
  6. 認証と認可
  7. 処理の分離
  8. コンソールアプリケーション
  9. テスト
  10. アプリケーション運用
  11. テスト駆動開発の実践

まとまっており環境の構築から開発・試験までしっかりとカバーされています。内容も突然難しくなったりはせずレベルも安定しています。

1章から6章までは基本部分ですので順に読み進めていくのが良いと思います。それ以降は必要に応じて読む感じになるかと思います。私も6章まで読み進めて不明な部分はGitHubからサンプルを入手して確認してを行いました。また著者へウェブで問い合わせをしたこともありますが、丁寧に回答を頂きました。

値段が3,800円+税ですので4,180円と結構な金額になりますがこの金額以上の価値があると思います。

Laravelを勉強したいけどウェブのブログの情報ではバラツキがあり、苦労します。しっかりと仕事としてLaravelを利用したい人にはお勧めの書籍ではないかと思います。

現在AmazonのPrimeで無料で読めるみたいです。AmazonPrime契約の方は電子書籍で見てみてはいかがでしょうか。またメルカリでは2,000円を若干超えた値段で販売されています。

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