まだまだ値段が高いPD対応のモバイルバッテリーですが、別の記事「Philips製PDバッテリには注意」でも書きましたがパッと見た宣伝文句を見て買ってしまうと思わない落とし穴がある場合があります。
何が大事かを考える
モバイルバッテリーを使うシーンを想像してください。一番想像できる利用シーンはスマートフォンの充電ではないでしょうか。新しいUSB Type-Cの規格を考えるとパソコンやタブレット等の充電も対象としていますが、バッテリーが無くなるまで充電して使うシーンは考えにくいです。仕事として使う場合は電源のある喫茶店とか利用する事が多いと思います。スマートフォンは移動中が中心ですし電車の中等簡単に利用でき気づかない内にバッテリーが少なくなる事も多いです。ですのでスマートフォンの利用を想定して考えるのが大事です。
出力電圧と電流
PDの規格で充電できる電圧は、5V、9V、12V、20Vと様々な電圧が存在します。そしてそれぞれに流せる最大電流が規定されていますが普通3Aと考えて良いかと思います。ケーブルで5Aの製品もありますが3Aと考えておけば間違いはないでしょう。
スマートフォンの場合、5Vと9Vの電圧に対応できると考えていいのではと思います。12Vや20Vは高い電圧ですし、充電器の仕様として18W程度が小型で扱いやすいですので高い電圧に対応する必要が無いと考えて良いでしょう。という事で5Vと9Vで3Aの給電能力があるのがベストかと思います。9V3Aは合計27Wとなりますので9Vは2Aで18Wで十分かなと思います。結果として5V3Aと9V2Aの出力できるのがベストかと思います。
PD出力対応ではない製品も!
最初の方で紹介した「 Philips製PDバッテリには注意 」にもありますがPDの端子、USB Type-Cが逢っても出力に対応していない製品もあります。買う前にはちゃんと仕様を確認しないと全くがっかりした結果になってしまう場合もあります。
AUKEY Powebank 10,000mA
個人的に一番のお勧めのモバイルバッテリーです。ただしiPhone用の場合です。値段はAmazonで買う場合、3,299円と若干高めですがサイズが小さくて持ち運びに便利です。またPD出力対応です。なのですが仕様を見ると、5V3Aの入出力対応とだけ書かれており、9Vや12Vに関しては記載がありません。要するに5V専用なのだと思います。
確かにPD対応状況を調べるとエラーとなってしまいます。ここら辺もPDの仕様に準拠していないのかなと思います。
PrimaBOX 10,000mA
全くマイナーなメーカー製のモバイルバッテリーです。値段も2,980円と手ごろな設定です。形状は丸っこくてスマートフォンと一緒に使うというよりもカバンの中に入れておいて使うという感じです。
パッケージや本体にはPD出力5V3Aと記載されていますが計測するとどうも違う様です。
実際には5A2.4Aの様です。iPhoneで利用する場合は問題ないと思いますがSHARPのスマートフォンでは若干充電時間が伸びるかも知れません。また本体の記載を見ると出力の記載が輸出と書かれていたりします。メジャーじゃないメーカーなのか結構雑です。
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