以前、10年くらい前はモバイルバッテリーと言えば電池を使った製品を多く見ました。エコが大きな話題となってから旧SANYOのエネループを利用した製品をはじめとして色々な製品を見ました。実際コンビニの小物類の棚には単三電池2本とモバイルバッテリーのセット商品を多く見かけました。
この頃はスマートフォンではなく携帯電話でしたので電圧も5Vで500mA程度あれば問題なく充電ができました。その後スマートフォンになってくると5V1,000mA以上の出力が必要になってきました。この主力を得るには電池・乾電池では充分にカバーできなくなってきました。スマートフォンの電池は2,000mAとか大容量になっていましたので、単三電池2本ではこの容量を充電できなくなってしまいました。アルカリ単三電池の場合900mA程度の容量です。この電池2個を使うと1,800mAとなりますが充電する場合効率が50%とかになりますので最悪900mA程度、スマートフォンの半分も充電できなくなってしまいます。これではどう考えても使い物になりません。
緊急時には便利
しかし充電式のモバイルバッテリーだと電池が無くなってしまうと再度充電しないと使えません。スマートフォンの電池が切れて電源もない場合困ってしまいます。こんな時に電池式の充電器があると100均とかで手軽に電池を買って利用できます。Pansonicから今も数種類の製品が発売されています。例えばこんな製品です。
この製品は、
- スマートフォンへの充電
- エネループ等のリチウムイオン電池への充電
- LEDライト(まあ、おまけです)
と機能が揃っています。値段は若干高めですが緊急時の為に用意しておくのも良いかも知れません。同じ様な製品でもっと安価な製品が発売されています。例えば、
です。値段もPanasonic製品の半額程度でスマートフォンの充電だけなら使えるかと思いますがしっかりしたメーカーの製品がおススメです。こ
しっかりしたメーカーがお勧めなのは製品の試験や動作をしっかりと検証・確認しているからです。マイナーなメーカーか単三電池4本で6Aの出力を適当に5V程度にして出しているとかの物もあります。こんな物を使うと最悪スマートフォンを痛めてしまったり壊わしたりする可能性もあります。
2019年11月28日補足:
Pnasonicの電池式モバイルバッテリーの出力電圧は1Aとの事です。この電圧ならばiPhoneなどスマートフォンを問題なく充電できます。試しに計測をしようと思って、AVHzY USBテスターで計測してみました。
パッケージでは2,700mAのバッテリー搭載のスマートフォンを0.5回満充電できるとの事でどんな感じかなと期待したのですが、全く計測できませんでした。負荷が機器の想定範囲外の出力を要求したのかなと思います。単に負荷を繋いでもダメでした。何か理由があるのか不明ですが少し調査してみます。
また電池4本を入れた状態で約180gでした。割と軽いですが10,000mAクラスのモバイルバッテリーより若干軽い感じです。電池の重さが大部分なので軽量化は難しいかと思いますがちょっと大きめです。やはり緊急用と言うのが一番です。
2019年12月8日追記:
Panasonic製の製品で実際に単三電池を用いて充電特性を調べてみました。使ったのはダイソーの電池で、充電先は充電を完全に空っぽにしたiPhone6です。こんな感じの図になりました。
思ったよりもグラフがガタガタしていてちょっとびっくりです。最初にポンと電圧が落ちたのはiPhone起動する前の状態みたいです。その後バッテリーが少し回復すると電源がはいりました。この時点で電圧が5V近い値になりました。その後結構な幅で電圧がブレながら約1時間17分で電池が切れて、充電が完了しました。
予想ではiPhoneを50%程度充電できるかと思っていたのですが、実際には30%と言う充電にとどまっていました。緊急用では使えるという、そのままの意味で緊急用と言う感じです。大きさも大きいですので緊急用として持ち運びと言うのは難しい印象があります。
ちょっとどんな用途で利用するのかシーンを考える必要がありそうです、そういう意味でLEDライト機能を持たせているのかなとも思います。
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